PERSON 03

不具合の許されないシステム。
精度への徹底的な
こだわりを学ぶ。
K.S
システム事業本部
デジタル・テクノロジー事業部
2011年入社
人間文化研究科 化学専攻卒

入社動機と
これまでの仕事について

大学では化学を専攻し、大学院では分子レベルの記憶デバイスの研究に打ち込みました。「蟻のケータイ」を研究していると周りには説明していましたね。就職活動では当初、化学の知識を活かせる仕事として、化粧品の研究開発の仕事なども調べました。しかし、大学院時代の途中から徐々に自分の興味が「化学」から「科学全般」に移ってきているのを感じ始め、化粧品の研究者として化学分野を深め続けていくのは苦しいのでは、と思うようになりました。そして、ちょうどその頃、教授を通してアドソル日進との出会いがあったのです。会社自体についてはまったく知りませんでしたが、趣味でパソコンはよく触っていましたし、分子レベルの記憶デバイスの研究もどこかつながるものがあるのではと強引に結びつけ、話を聞いてみることに。すると、当初想像していたシステム開発とはまるで違う世界が広がっていました。エネルギーや交通といった社会インフラから、医療機器や自動車に組み込まれているアプリケーションまで。そして、大学院時代の研究につながる半導体関連の事業も本当に存在しました。ここなら幅広い仕事ができそうだという自信とご縁を感じ、入社を決意。入社後はプログラミングの基礎を学んだ後、スマートフォンのアプリケーション開発、電力のスマートグリットに関するシステム開発、さらに車載機器向けソフトウエアの開発など、入社前の期待を裏切らない幅広いプロジェクトに参加し、一つひとつ貴重な経験をさせていただきました。

現在の仕事内容と
やりがい

入社5年目からは医療機器向けのアプリケーション開発を担当するようになりました。他の業界と比べると遅いですが、医療業界でもようやくICT化の動きが本格化し始め、医療機関で扱っている様々な情報のデジタル化、データ化が進み、電子カルテを導入している病院も拡大し続けています。しかしその一方で、医師自身は医学のプロではありますが、システムのプロではありません。どうすれば医師の方々の要望をシステムに反映することができるか、医師の方々にとって最も使いやすいインターフェースとは何か。医師の方々が操作することをイメージしながら、システムのプロとして医師の要望をきちんと反映できるよう、心掛けています。また医療分野のシステムでは不具合は絶対に許されません。だからこそ、当社内でも何度も何度も試験を重ね、パートナ企業の方にも客観的に確認していただきながら精度を上げていくのです。時々その作業の多さ、細かさに音を上げそうになることもありますが、自分の携わるシステムの先には、「人の命がつながっている」と思うと身が引きしまります。それに、品質とは自分で決めるものではなく、相手が判断するもの。このプロジェクトを通じて、そのことも強く学ぶことができました。そして、最終的な利用者である医師の方が試され「使いやすいね」と評価していただいた時は、これまでのすべての苦労がふっ飛ぶくらいうれしかったですね。

今後の目標と
会社の魅力

現在私が所属するプロジェクトのリーダは、お客様から「この人にお願いしたい」と名指しで指名されるほど社外からも信頼を得ている方です。実際、そばで仕事をしていてもその技術力はもちろんのことながら、お客様の要望を引き出す力、お客様への気遣いなど勉強になる部分ばかりです。私も技術力、マネジメント力を高め、一日も早く社内外から信頼されるシステムエンジニアとして、一つのプロジェクトを任される存在になりたいです。実際、当社は「少数精鋭」を掲げていることもあり、年齢に関係なく一人ひとりが役割を持って戦力として働くことを求める会社です。私より若い年次でリーダを務めている社員も少なくありません。こうした、頑張ればチャンスをくれる環境も、この会社の大きな魅力ですね。

これまでのキャリア

1年目
入社後様々な案件に携わり、システム開発の面白さを徐々に理解していきました。
2年目
世の中でも話題になっている分野の仕事にも携わることができ、モチベーションは右肩上がり。
3年目
実は昔からの車好き。車載機器のアプリケーション開発の仕事は密かに燃えました。
5年目
医療機器のアプリケーション開発。これまで以上の精度の追求に一瞬不安を感じる結果に。
5年目
お客様である医師の方々の評価を聞くことができ、一気にまたやる気が湧いてきました。